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この項では、言葉を離れて、見た目の話を書きます。 旅行雑誌やガイドブックなどで、現地に溶けこむための服装や持ち物について書かれているのを見かけることがあります。安全の確保のためには目立たないことが第一なのですが、不思議とほとんど言及されないのが姿勢のことです。 私の旅行した地域の人達や、そこに来ている他国の観光客たちが特に姿勢がいいというわけでもないのでしょうが、それらの人達に比べて、日本人観光客は、年齢性別関係無くかなりの人が背中を丸めて行動しているように見えます。姿勢の良い人たちの中に猫背が１人いると非常に目立ちますし、猫背が集団でいると、１人１人の区 別はつかなくとも、団体としてはかなり遠くからでも目立ちます。 確かに、雑誌などに避けた方が良いこととして書かれている、「首からかけた高級なカメラ」、「本人の行動と不釣り合いなブランドもののかばんや小物」、「柄物を中心とした周りから浮いた服装」、また女性であれば、「昼間から化粧している真っ白な顔」、「真夏でも履くストッキング」等々についてはその通りだと思うのですが、いくらそれらのことに注意したとしても、背中を丸めて歩いていたら日本人旅行者だとすぐに分かってしまうので、無駄な努力になってしまいます。 短期間の詰め込み旅行で疲れている人が多いことが原因なのかも知れませんが、猫背は目立ちます。みっともない、だけで済めばいいのですが、日本人をカモとしている連中に対しては、ここに日本人がいるぞ、というサインを送っているようなものです。海外に出たら常に自分が背筋を伸ばしているかどうかに気を付けて行動しましょう。胸を張って歩いてください。 |