ご質問から

ホームページを見て寄せられました、代表的な質問と私の回答をまとめてみました。

１．費用はいくらぐらい
　
２．ツアーと個人旅行
　
３．現地発着のツアーは
　
４．砂漠を見たい

１．費用はいくらぐらい:   この旅行では、航空券のみ事前に購入して出発しました。10月29日出発でしたので多分航空券が一番安い時期で、ＫＬＭを利用しＮＲＴ－ＡＭＳ－ＣＭＮの往復が13.2万円でした。チケットはＨＩＳで購入しました。
  その他、現金400ドル、トラベラーズチェック400ドルを持って行きました。ホテル、ラ・マムーニャでの昼食と最終日のカサブランカの４つ星ホテルではクレジットカードを利用しましたが、それ以外全て現金で支払って、帰国時で約100ドル残っていました。
  円への換算レートにより多少変わるかと思いますが、多摩にある自宅から成田空港までの往復の費用まで考えると総計で約24万円ほどかかっていることになると思います。
　　　
  この夏の航空券代をＨＩＳに見積もってもらいましたので、参考までに書いてみます。  やはりＫＬＭ利用の場合です。実際は、イギリス方面への旅行で帰りにモロッコへというルートで計算してもらいましたので、該当する部分だけ抜き出してみます。出発日は99年8月5日です。
      ＮＲＴ－ヨーロッパ往復：194,400円、マイルアップ料金：25,600円、モロッコ出国税：1,400円、成田空港施設利用料：2,040円　合計223,440円
  ＫＬＭでは8月6日～9日が最高料金となるので1日前に出発日をずらしたのですが、それでも、航空券代だけでほぼ昨年の旅行費用が全てまかなえる計算になります。
２．ツアーと個人旅行:   交通も不便そうだし安全の度合いも良く分からないし、ということで、最初からツアー参加を前提に旅行の計画をされている方が多いようです。けれども、アジアやヨーロッパなどを個人で旅行したことがある方でしたら、モロッコでも特別な危険や困難を感じることなく個人で旅行できると思います。確かに時間や距離のいい加減さや、ガイドブックなどに書かれている通りの自称ガイドや客引きのしつこさなどヨーロッパなどと同じレヴェルで考えることができない部分もありますが、それだけを理由に個人旅行をやめるには惜しい部分がモロッコにはあります。
  旅の子には親切にせよ、という宗教的な背景もあるのでしょうが、モロッコ人のしつこさというか人懐っこさが、他の地域ではとうてい考えられないほど容易に、現地の人と知り合い生活の中に入れることにつながりますので、短期の旅行でも非常に印象深いものになります。ツアーで貸し切りバスに乗って町や建物、風景を見るだけでもとてもすばらしい経験のできる国だと思いますが、せっかくモロッコまで行くのですから、現地の人と知り合わずに旅行を終えてしまうのは残念です。

  ただし、個人ではなくツアーに参加したほうがいいという場合もあります。
  先ず、女性の1人旅でしたらツアーに参加することをお勧めします。１人だとしつこく声をかけてくる連中を振り切るのは大変です。旅行者に積極的に近寄ってくる人達は多かれ少なかれ何らかの見返りを期待しており、女性であれば見かえりはお金とは限りませんので、しつこさの度合いが違います。外国人女性とは簡単に寝ることが出来ると思っている人が多いようです。少なくともはっきり意思表示できる自信がなければ１人では行動しないほうがいいと思います。
  また、日本発着で10日間程度の期間の旅行で主な見所は全部回りたいが、ホテルや移動の手配などにはあまりエネルギーを使いたくないという場合にも、ツアーに参加したほうがいいと思います。日本発着で10日間というのは、モロッコ滞在期間では7日間となり、移動時間を中心に考えて主な見所を一回りするのにちょうどの日数です。ただし交通の便はカサブランカ－フェズ間のような幹線でない限り全体に良くありませんので、ツアーと同じコースを個人で回ろうとすると常に移動手段や時間を考えることになりますし、観光やホテル探しの時間も十分取れるとは限りません。効率ということを考えると10日間の旅行では移動の足とホテルが付いたツアーの方が良いような気がします。もちろん見所を絞って、例えばマラケシュと砂漠には行きたいが、フェズやメクネスは一応寄るだけでまたの機会にじっくり、という風に考えるなら10日間でも個人旅行で十分楽しめますし、何より貸し切りバスで隔離されたツアーと違って現地の人と接する機会も多くなりますので、より旅行を楽しむことが出来ると思います。
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３．現地発着のツアーは: 私のホームページでの表現があまりうまくないせいでしょうか、私が利用した現地発着ツアーはどこで申し込めるのですか、という質問をいただくことがあるのですが、この旅行は、航空券のみ買って出かけたもので、コースやホテル、交通手段などはガイドブックなどを参考に現地で自分で探して決めた（行き当たりばったりとも言うそうですが）全くの個人旅行です。ただし、タフロートの部分を除いて、一般的な見所を回るとすると私が回ったコースを右回りするか左回りするかの選択しかないようですので、個人であれツアーであれだいたい同じようなコースを採る事になります。
ということで、旅行社主催の現地発着ツアーに付いては、ここに書くことができるような知識も経験もありません。
　
ただし、自分でツアーを作ってしまおうと思えば簡単にできます。グランタクシーの借り上げが一般的ですが、自家用車でもタクシーになってしまう国ですので、希望の日数で希望の場所を回る自分専用のツアーが作れます。希望の価格になるかどうかは交渉次第ですが、いずれにしても依頼事項や費用など交渉結果はきちんと紙に書いて，場合によっては相手にサインさせて、支払いの時まで持っていることが大事です。なお、グランタクシーの借り上げもガイドの依頼に当たるのかどうか分かりませんが、ティネリールで借り上げたときには出発前に運転手と一緒に警察署に行って、こちらのパスポートを渡して何かの証明をしてもらっていました。
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４．砂漠を見たい:   砂漠への行き方や何日間あれば行かれるか、という質問もありました。私も、出発前にはガイドブックの写真をながめながら、砂漠まで行かれたらいいなあと思っていましたが、まさか実際に自分が3日間も砂漠をうろつくことなどは思いもよりませんでした。
  実際、それほど滞在期間が長くなくとも砂漠に行くことができます。モロッコではマハミドかメルズーガで砂丘を見ることが出来るのですが、私はマハミドには行っていませんので、以下メルズーガ砂丘について書きます。

  モロッコの砂漠はサハラ砂漠の北端に当たり、吹き飛ばされてきた砂が溜まっているというほうが正確なのかもしれませんが，メルズーガに行けばイメージ通りの砂丘の連なる砂漠です。
  ここに行くのに必要な日数は、私の知っている範囲ではモロッコ滞在6日間です。かなりきつい日程だったようですが、滞在6日間でちゃんと砂漠の日の出を見てきた人がいます。
  砂漠への行き方は「歩き方」などのガイドブックに書かれている通りで、メルズーガ砂丘の近くのホテルに宿泊するか、リッサニやエルフードのホテルに泊まって、グランタクシーで日の出や日の入りを見に出かけるかです。リッサニやエルフードまではバスが走っていますが、そこから砂丘まではタクシーを使うことになります。一部ガイドブックに四輪駆動車でなければメルズーガには行かれないと書いてありますが、そのようなことはなく、ベンツなどの普通のグランタクシーで行かれます。ただし道（となっている所）は悪いので頑丈な車は飛ばしていますが、普通の乗用車はゆっくり走ります。
  ガイドブックには「日の出を見るツアー」「砂漠のラクダツアー」があるなど、ツアーという書き方がされているため、何かそのようなパンフレットがあって客を募集しているようなイメージがありますが（本当にそのようなものもあるのかもしれませんが）、実際はいわゆるモロッコで言うところのツアーで、グランタクシーの運転手が人を集めていたり、行きたい人が行きたい所と費用を交渉して連れて行ってもらったりするもので、決まったコースや定価があるものではありません。
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